命ってね、温かいんだよ。

「奇跡の動物園 ~旭山動物園物語~」

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★★★☆☆(3点/5点満点)

 2007年の年末に広末涼子が出ていた第2弾のほうを再放送していたので知ったドラマです。こんなドラマあったのか。2006年作品。
 旭山動物園の成り上がりストーリーのドラマ化です。なんでも商売にできる。ちなみに第1弾は成り上がるまでの2004年くらいまで、第2弾は成り上がったあとの現在(2007年)までのおはなしです。

 旭山動物園とは日本最北にある動物園で、動物を従来にない発想で一見奇抜に、しかしその能力や行動をわかりやすく客に提示する「行動展示」で、閉館寸前の状況から入館者数日本一にまでなった動物園である。が、そんなことは私より世間の方が承知だろうに。

 一般向けの、つまりは子どもやそれを取り巻く母親たちをターゲットにしたドラマである。はっきり言ってディティールは甘い。つまり髪の長い女スタッフが髪をまとめず作業をしたり、スタッフの数の異様な少なさとか、いわゆる「嘘」が多い。実話を元にしたであろうこの物語でそれは致命的ではないのか。
 また、ひとつひとつのエピソードの掘り下げも甘い。これは10年以上の時間の流れを、つまりどん底から日本一への軌跡、その特徴的な逸話を限られた時間ですべて描かなければいけないということもあっただろう。
 主演の山口智充をはじめ、津川雅彦、伊東四朗、荒川良々など、役者は個人的には大好きな人たちが多数出演している。彼らの動物園マンとしての矜恃と、それを体現する「理想の動物園」を目指す数々のエピソードは確かに心震えるものばかりだ。
 しかしながらいずれにしても、作品としては破綻しているところが多いのも事実なんだよな。

 ところが私はこのドラマが好きなのだ。それもどうしようもなく。
 それは登場する舞台は本物の旭山動物園で、動物たちは本物の動物たちだからだ。ドラマのデキがどうであれ、本物の動物園と動物たちが画面の奥から放つ力は圧倒的だ。本物の動物園は本物の動物園マンたちの思いが込められたまさにそのものだし、動物にはもちろん演技なんかない。感動するように仕組まれた台詞、カメラワーク。すべてが演出だとわかっていても、いつのまにやらこみあげる感情がある。

 旭山動物園が伝えたいのは「命」。これは常から旭山動物園が謳っていることである。
 おそらくドラマでも伝えたいのは「命」。細かい仕事の内容やその正誤を言いたいのではなく、伝えたいのはその根本だけなのだろう。

 熱い思いは受け取った。(一方的に) 良いドラマである。


旭山動物園 公式サイト
http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/

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