生命を継ぐ物語

「皇帝ペンギン」

皇帝ペンギン プレミアム・エディション
ジェネオン エンタテインメント (2005/12/16)

★★★☆☆(3点/5点満点)

さっ、今日のお題は「皇帝ペンギン」です。
動物に子ども(というか動物の子どもだが)という最強のミックスで数字が取れぬわけがない。確かに「WATARIDORI」「ディープ・ブルー」の10倍以上(興行収入か観客動員数か、なんの数字かはよく知らない)の大ヒットだそうだ。
「WATARIDORI」つくった動物ドキュメンタリーという巣に、「ディープ・ブルー」が便乗という托卵(たくらん)をして、そこで育った動物ドキュメンタリー市場というヒナを「皇帝ペンギン」というお調子者が食っちゃったってことか。カッコーの巣の上で。よくわかんないけど。

おもしろかった。確かにおもしろかった。と思う。
思うというのは1年前の記憶(鑑賞日:2005年8月25日)だから。今回、この記事を書くにあたり、もう一度観ようと思ったが、記録でなく記憶に準じることこそが、おのれの思索だけが頼りという日ことですから、実はより理性的であるのですよ。(何)
その理性によると確かに楽しんだのです。ただ、物語というか感動に着地する意図を感じて残念だった。
エンターテイメントで、それは商業作品ですから、当然意図があって良いのだけれど、そのゴールがありきたり感。いわば陳腐。ええ、1年もたってかなりゆがんだ印象を持っている可能性は大きい。

それでもこの作品はおもしろかった。
どんな制作者意図があるにせよ、自然の、動物の、生命の、つまり宇宙のふしぎはスクリーンに溢れていた。自然は人間の思惑なんぞ鼻であしらうが如く軽く超える。そこにこそ野生の奥深さ、驚異を感じた。
逆説的だけど、物語性を付与して感動作品に仕上げたいという、人間の思惑なんぞ歯牙にもかけない自然の散文的で、だからこそ心震える映像となっていることこそが、この映画の真骨頂なのだよ、ワトソンくん。


「皇帝ペンギン」
→http://www.gaga.ne.jp/emperor-penguin/index2.html

CD:皇帝ペンギン・サントラ
BOOK:皇帝ペンギン -La Marche de l'empereur-

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