動物園は雨に行け!

到津の森公園

6月25日に動物園に行く。小雨。
梅雨という潤いが、ついこのあいだまで何もなかった場所に生命を育むというふしぎ。

 
いつもみんながレジャーシートを広げてお弁当を食べる芝生広場になんか生えた。



背中を丸めるワオキツネザルと、雨の雫をまとう花。
その花を伝う雫が、なんと幻想的なことか。
いつもと同じ場所もいつもと違うときに行くと面白い。ああ、見慣れたハズの風景に、こんな一面があったなんて。
知っていたつもりで知らなかった自然の表情。世界はまだまだ知らないことだらけやよ? ラッキー、お楽しみはこれからだ。

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ニホンザルは雨に滑る岩肌を駆け抜け、跳躍を繰り返す。
でも、決して落下しない。他のサルとも衝突しない。
動物園というスペシャルに安全な場所で暮らしていても、動物たちの行動は、常に生死の境にある野生と変わらず失敗と無縁だ。

ところで、今日生まれて初めて見たよ。水に飛び込み、潜るニホンザル。
すでに雨で濡れてるから、いまさらどうなっても関係ないのだろうか。楽しそう。
そういえば目の前のヒトのガキんちょも、親の制止も聞かず嬉々として水たまりに入ってたっけ。
それに対して、僕たちオトナはいつから雨に濡れるのが怖くなったのか。突然の雨には憂鬱になる。でもせいぜい服や荷物が濡れるだけ。死ぬワケじゃあるまいし。

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シマウマも濡れて気持ちがいいのか悪いのか、とにかくいつもよりたくさん動いていた。
首を振りしっぽを振り肩の筋肉を細かく動かしていた。
地面に転がり回り背中に砂をなすりつけていた。

でもキリンは動かず雨をその身に受け、なぜか前足を重ねたままじっと立っていた。
雨の地面の、足の裏の感触が嫌いなのだろうか。

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キバタンは自らの羽を扇子の如く振り回していた。
そしてひたすら羽をクチバシで整える。
身体から抜け落ちた羽をも整える。
抜け落ちたのなんて何にも使えないんじゃないの? 動物って生きるために必要ないことはしないと思ってたけど、そうでもないのね。

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チンパンジーがいきなり興奮して一箇所に集まりだした。
すると飼育係が姿を現し、豆を蒔いた。
どこで気配に気づいたのか。すげーな。

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チンパンジー展示のガラスにムシがいた。
なんのムシだろう。ムシに詳しかったらより楽しめるのになあ。
スポーツだってルールを知らないで見るより、ルールを知って見たほうが楽しいもんね。それと一緒だ。

チンパンジーの口の動きを見せるためにガラスにハチミツを塗った、そのハチミツのうえにとまってる。
なんかキツネの顔に見えるや。

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ムシと言えば到津の森ではここである。
これまで幾度も取り上げたビオトープ。

ビオトープは、自然というもののバカバカしくなるほど図々しい生命力を見せつけられる場所だ。

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カエルは多くが池を離れた。
そもそも池はなくなって泥沼と化した。
しかし生命はますます盛んである。

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カ(蚊)が猛威を振るい、ウスバカゲロウが舞い、よくわからないムシが草にとまっている。

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カミキリムシが夏の到来を伝えに来て、

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ダンゴムシは生命を伝承する。


動物がかわいいとか癒されるとか。動物園はそんなに悠長な場所ではない。
楽しくて楽しくて、ドキドキするのに忙しい。


到津の森公園 公式サイト
http://www.kpfmmf.jp/zoo/

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