あきれるほどデカイ

もっと!ほんとのおおきさ動物園もっと!ほんとのおおきさ動物園
柏原 晃夫

学習研究社 2009-03
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★★★★★

 うわあ、やりやがったな。

 というのが素直な感想ですね。ふつう思ってもやらないよ。タイトルの通り、動物の実寸大の写真を載せてんの。本のサイズはB4、つまり見開くとB3です。

 ウォンバットとかコウモリ、テナガザルとかはいいよ、全身B3以内におさまるもの。オオカミとかチーターも、まあ、顔は入る。

 しかしライオンになるともうアウト。
 表紙がまさにライオンだが、切れまくってるじゃん。と、思ったら、中の写真は折り込み形式。広げると約B2サイズで見事に収納されてました。

 さて、目次にはバイソンという名前もある。どうすんだこれは。って、もう納める気なし! 見開き(B3)にしても、顔の1/2だけしか入っていない。
 なんて強気の姿勢なんだよ。と思った私はまだまだ甘かった。上には上がいる。誰だ。

 それは地上最強の動物とも称される、そう、カバだー。

 入ってねえ!! 顔がまったく入りきれてないッスよー。
 当然見開き、しかも観音開き形式で、つまりB4が横に4枚並んでいるんだけど無理w というか顔の半分以上が欄外です。
 とはいえ、そんな写真でもカバとわかる。
 カバは水に入ったまま生活しやすいよう、顔面の上部に鼻、目、耳が一直線に並んでいるんだけど、そこを撮影している。カバの生態と特徴を伝えるのに最も適した箇所を掲載した。素晴らしい。

 もうね、とにかくインパクトだけで満腹だよ。でもいろんな動物がいて毎日食える。飽きない。それどころか噛めば噛むほど味が出る。もはや私にとってこの絵本は米だな。

 でもこの米が旨いのには、実はもっと秘密がある。

 まず「フォント(文字)」がいいね。表紙のフォントはもちろんだが、中身のフォントは、表紙のものと基本的に同じでありながら、もっと色味やデザインに味がある。
 次に「動物の特徴」だ。それぞれの動物の写真の横には、それぞれの特徴が、短い言葉とかわいいイラストで記されている。だから写真と特徴を照らし合わせることができる。

 そして、これは本当に大事なことだと私は思うんだけど、「個体名」が載っている。これが素晴らしい。個体名、つまり写真に写された彼、彼女の識別名ね。アライグマのゼフくんとか、ハイエナのシマコちゃんとか、そゆことです。
 なぜ個体名があることが素晴らしいのかって、そりゃ簡単だ。動物を見るとき、「わあ、ゾウガメがいるー。」ってのより、「わあ、太郎くんがいるー。」ってのほうが親しみがわくでしょう。

 ゾウカメという「モノ」ではなく、太郎という「彼」という認識がとっても大切なのだ。

 太郎のことを太郎と思えば、他のゾウガメはもう太郎ではない。
 太郎と他のゾウガメを区別するため、一生懸命観察する。するとすべてのゾウガメが実はすべて違う生き物なんだという当たり前に気づく。
 動物園の動物を「個体名」で呼ぶことで、動物を種というカタマリではなく一個の命として捉えることができるようになる。つまり知り合い、もっと言えば友達になるのです。
 
 ぜんぶが友達なのだから飽きることはない。寝ててもイライラしない。どんな状態でも優しくゆとりをもって見ることができます。

 やがては虫だって植物だって友達になれるかもよ。
 そしたら世界中がお友達だ。そのとき世界おもしろだらけです。
 
 
 うーん、挿絵が本当にいい。誰だ。柏原晃夫(かっしー)だ。誰だw でも気に入った。とりあえず前作「ほんとのおおきさ動物園」も手に入れなきゃなー。


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