福岡ではじまるか、旭山の系譜「行動展示」

【福岡市動物園】

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2006年から始まった20年越しの「動植物園再生基本計画」も、開園60周年となる今年2013年に、ひとつの大きな区切りを迎えたようで。近頃やたら「福岡市動物園行った?」「リニューアルしたらしいですね!?」と言われます。ずーっとやってるちゅうに。

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近年のパンフレットを並べても、ずんずんできあがっていくのがわかります。
新アジア舎(2011年)、アジア熱帯複合展示施設(2012年)、そしてヒョウ・マレーグマ・サイチョウ舎、アジアエリアガーデン(2013年)! 
まとめて「アジア熱帯の渓谷エリア」と呼ぶそうです。

今回はとくに「アジア熱帯複合展示施設」と「ヒョウ(略)」について狂喜乱舞します。四露死苦!

訪問したのは2013年11月9日。たまに小雨、たまに晴れ間のある曇りの日でした。
太陽が隠れると福岡でもかなり寒い時期です。でも、動物が元気に動く天候、気候でもあります。

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アジア熱帯複合展示施設、通称「アジア熱帯の森」。

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まず目につくのが、オランウータンとシロテテナガザルの混合飼育です。
違う種類の動物を同じ場所におくことで、ほどよい緊張感が生まれ、生活にもハリが出るそうです。
男子トイレ(小)で知らない人が隣に来たときみたいな緊張感やろか。

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混合と言っても、テナガザルしか行けない場所があったり、どこへ行くにも通路が複数あったりします。逃げ道があるのね。

運動場は、屋内、屋外、上から、下からと、ひとつの動物の様々な状況をさまざまな角度から観察できるようになっていました。そして運動場を楽しむように動物が動く動く!! これは「行動展示」・・・!

これはオランウータンとシロテテナガザルだけではありません。新展示のすべてがそうでした。 
福岡は旭山の直系子孫を目指しているのやろか。その計画は(そんなものあるかどうかは知りませんが)今のところ大成功です。

で、この混合飼育は2013年の「環境エンリッチメント大賞」を受賞しています。
http://www.zoo-net.org/enrichment/award/2013/

※環境エンリッチメント(environmental enrichment)とは、「動物福祉の立場から、飼育動物の“幸福な暮らし”を実現するための具体的な方策」のこと。

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動物の解説パネルも素晴らしかった。
このオシャレ絵は福岡市のイラストレーターの手によるものだそうです。地産地消!(違う)

内容もイイのですが、感動したのは見せ方です。
動物名だけをカバーとなるアクリルに描き。下の本説明のパネルに重ねています。すると動物名だけ影を伴って立体的に見えるー。巧い!

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今年8月5日に生まれたコツメカワウソの赤ちゃんも11月15日から一般公開されます!
って、11月9日には公開してたやんw

これが兇悪にかわいい!! ほぼ2頭身で、動きがちょまちょまロボットみたい。たまらん。

アジア熱帯の森の次は、9月21日にオープンしたばかりの「ヒョウ・マレーグマ・サイチョウ舎、アジアエリアガーデン」です!!
名前長いな。むしろコッチに「アジア熱帯の森」みたいな愛称つけてよ。

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ヒョウ!! 1日のほとんどを樹上ですごすという特性を活かした、例の下から見れるパターン。

リラックスしてたなあ。
どれだけリラックスしてたかって・・・交尾しまくってたw
1回当たりの時間はあっという間でライオンやトラみたい。てことは回数も1日で50回とか100回×数日間ヤっちゃうのかな。ネコ科って・・・。

なお福岡では発情した時期だけ雌雄を一緒にするらしいです・・・て、繁殖さすってこと!?

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新しいゾーンにはあちこちに動物の模型が隠れています。ちょっと怖かったす。

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怖いと言えば、マレーグマの目線になれる「観覧ピット」も怖かったですねー。
目線が低いため、マレーグマの体型、歩き方など、いつもは気にとめないことに気づかされるのが凄い施設です。

で、何が怖いかですけど。
ガラスビューから見てるぶんには何てことないんだけど、一カ所だけ檻のところがあって、すうっと風が通り抜けるといきなり怖いんです。
クマと同じ場所に、手が届く場所にいることを急に実感したワケです。(届かないけど)
目線も低いから、相手がより強大に見える始末。

怖さを感じる展示っていいよなー。マジで。
以上。新展示レポおしまい! あとはダラダラピックアップを続けます。

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ライオンのネネ。
マヌケ面が愛嬌いっぱいのオスのヌヌが7、月22日に18歳で死亡していました。ショック。
そのせいか、ネネはお客さんと絡むこと。舐めたり前足でドカドカとガラス叩いたり。
こんなに人間の相手をするネネはこれまで見たことがありません。環境が変わったことを実感しました・・・。子どもたちは大喜びでしたけど。

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遊具があるゾーンにある「動物科学館」の骨格標本もオススメ。
オランウータンの能力を見たあとで、ここで骨格を見ると納得します。
(写真だといちばん左の後ろ姿のサルw)
そりゃあんな無茶なロープ渡りができるわけだ。強靱すぎる。軽くはたかれただけで首ぶっ飛ぶわコレ。

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キツネとタヌキも混合飼育進行中!! お互いの運動場が繋がっていました。
いやー、馴染みのある動物が混合って海外の動物のそれよりテンションあがるねー。自分でもビックリするくらいはしゃいでたわ。

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ニホンザル舎には、滑り台やシーソーなどの遊具が設置されていました。市内で不要になった公園の遊具だそうです。

いろいろご意見もありそうだよね。でも、この動物園でこれほどたくさんの人が、しかも長時間に渡ってニホンザルを見続けていた状況を僕は知りません。
ちなみに一度もサルは遊具で遊んでいませんでした。でも皆楽しそうに見つめていました。・・・これ、ちょっと、注目の試みかもしんない。

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いつもかわいいワライカワセミ。正面からはちょっと怖い。

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インドクジャク。なんかおしりが綺麗だったから。

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マレーバク。
ピルルルル!って甲高い声で鳴いていました。意外とかわいいねw
しばしば尿を後方に噴射していました。縄張り主張型やろね。ちなみに毎回びゅっびゅって2回出してた。

写真ではわかりにくいですが、尻にいっぱい虫がとまっていました。
血を吸ってるのかなあ。サシバエ?(わかりません)

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園内に掲示されていたポスター。ウマイ!
左「雨ニモ負ケZOO~晴れには、見せない顔をする。」
右「どうぶつたち、思い出したら こうなった。~本物を見て、スッキリしよう。」
いやまったくその通り!!

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このあと併設している植物園に行きましたがもうこのへんで止めとこう。
あ、今回年間パスポートつくりました。これでまた身近にw

なに後半のたたみかけるような尻すぼみ感。べー。


福岡市動物園 公式サイト
http://zoo.city.fukuoka.lg.jp/
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